マイクロ波化学、レアアース製錬目指す 海底資源を活用

マイクロ波化学、レアアース製錬目指す 海底資源を活用
 マイクロ波化学は、マイクロ波加熱による希土類(レアアース)の製錬技術の開発を目指す。既に同海域の別の海底資源であるマンガンノジュール(団塊)では、煆焼(鉱石含有の結晶水を加熱で完全に除去する工程)還元に取り組んでおり、初期経済性を確認済み。マンガンノジュールは電池材料のニッケルやコバルトを含む。これらのレアメタル製錬で得た実績をレアアース製錬に活用する。希少資源の国内確保につなげ、経済安全保障にも貢献する。

 同社は東京都および東京大学と共同でマンガンノジュールの製錬に取り組んでいる。揚鉱の大規模化に合わせ、来年は本格的な製錬を実証する計画。海洋資源について塚原保徳代表取締役CSO(最高科学責任者)は「金属濃度に差はあるが製錬はできる」と説明する。レアアースはこのプロジェクトとは別に、独自開発する方針。

 レアアース泥は2012年に東大の研究チームが発見した。レアアース含有率は7000ppm超に達し、中国で採掘される鉱石の約20倍の濃度を有す。放射性物質もほとんど含まないことも特長だ。レアアース資源は特定国に偏在しており、経済安保の観点からも活用が期待される。

 マイクロ波加熱は、物質によってマイクロ波を吸収する周波数が異なることを利用する。特定の物質を局部的に加熱でき、高効率な加熱が可能。製錬コスト直結するエネルギー消費量を削減する。また再生可能エネルギーを使用すれば、90%超の二酸化炭素の排出削減が見込める。



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