韓国の鉄スクラップ市場は、今週からメーカー主導での軟化場面となっている。背景にあるのが輸入スクラップの増加と4月での製品減産、国家備蓄スクラップの放出―などで、これに3月末での日本産の安値オファーが買い安心感を与え、全面的な下げ場面を示現している。
特に大きく影響したのが輸入スクラップの入荷増で、3月は後半に集中し、最終的には70万5000トンと昨年10月以来5カ月ぶりの70万トン台乗せとなった。現代製鉄は通常の工場在庫60万―70万トンを大きく割り込む水準でも、余裕を持った買い姿勢を維持している。他の電炉もこうした大手の対応に安心感を持っているようだ。加えて政府調達庁が国家備蓄から2万トン(日本産)を韓国製鋼に払い下げ売却。さらに4万トン分のアメリカ産スクラップも近く再入札で売却する。
一方生産面では、主力の異形棒を中心に4月は64万トンに減産することが明確になっており、消費面からも積極的なスクラップ買いの必要性が低下している。
ただ4月末から5月以降には、再び市況は上昇すると見られており、アメリカ産のカーゴベースでの契約は政策的に拡大する方向にある。




















