中国産マグネが急反発 政府規制で工場閉鎖警戒

ここ1カ月間ジリ安だった中国産マグネシウム地金価格は、週初めに急反発した。9日時点の日本向け輸出価格は、前週末比トン50―90ドル高の2750―2770ドル。慢性的な生産過剰を背景に、売りポジションを取っていた中国輸出公司が、ショートカバー（売りポジションの買い戻し）や買いポジションに転じたことで上昇した。中国政府が微小粒子状物質（ＰＭ2・5）の規制を強化し生産設備などの検査を行ったことで、マグネ工場閉鎖への警戒感が広まった。