2014年鉄鋼市場 「増税影響ほぼ想定内」林田鉄連会長

　日本鉄鋼連盟の林田英治会長（ＪＦＥスチール社長）は16日の定例会見で、1年間の内外鉄鋼市場環境を振り返って「消費税増税影響はほぼ想定内で、内需は比較的堅調だった。海外では、中国の内需の伸びが鈍化してアジアの需給ギャップが鮮明となり、通商問題が頻発した」と総括。「リーマン・ショック、東日本大震災が続いて、低迷していた企業の業績が水面上に顔を出し、一息ついた年でもあった」とする一方で、「労働災害が多発し、事故も相次いでいる。設備や人材の若返りを進め、生産基盤を再強化する必要を再認識した1年となった」と強調した。