2016年7月11日

ニューカレドニアのニッケル生産部門SLN、経営再建について日新製鋼の離脱は否定

ニューカレドニアのニッケル生産部門ソシエテ・ル・ニッケル(SLN)の経営再建については、ニッケルマットの生産終了、鉱山操業の最適化、スラグ販売、調達見直しなどのコスト削減策を打つほか、従業員数を約300人減の1850人程度とする方針を明らかにした。

SLN傘下のドニアンボ製錬所の公称生産能力は年7万5000トン(ニッケル分)で、フェロニッケルが約8割、ニッケルマットが約2割を占める。マットはフランスの自社精錬所へ送り、電気ニッケルやニッケル化成品に加工してきた。今後は欧州他社のマットに切り替える予定。

SLNには日新製鋼も10%出資する。ビュッフェ会長は「確固たる戦略的提携相手」と述べ、同社離脱の可能性を否定。ただ、日新製鋼は特定の契約条件に基づき、SLNへの財政支援を今回行わない。







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