2024年6月12日

古河電工、サーマル製品拡充図る

 古河電気工業はサーマル製品において、既に提供している空冷方式に加え、今後は水冷・液浸方式にも注力する考えだ。生成AIや5Gの普及による高速通信化や、これによるCPU(中央演算処理装置)やGPU(画像演算処理装置)といった部品の高性能化に伴いデータセンターなどで増加が見込まれる発熱といった需要の捕捉が狙いとする。足元では昨年度に生成AI関連の冷却向けで3Dベーパーチャンバーといった製品の適用に成功している状況。新たに参入を試みる液浸方式については本年度後半ごろから一部で適用される製品があるほか、水冷方式も既に案件を受注済みといい、早ければ2026年度後半の生産立ち上げを目指すとともに、高性能・差別化製品やサービス提供を通じ収益の拡大を図る。

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