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2024.12.4
2011年9月27日
神戸製鋼所は26日、プレート式熱交換器(PHE)向け純チタン薄板の新製品を2種類開発したと発表した。潤滑プレコートチタン板と高伝熱チタン板で、PHEの性能向上や省エネが図れる。両製品ともに商品化は世界初。
潤滑プレコートチタン板は、純チタン薄板に厚さ約1ミクロンの潤滑皮膜をコーティングしたもの。潤滑皮膜は樹脂(レジン)にシリコンとワックスを配合したもので、需要家が所有する既存のアルカリ脱脂ラインに浸せば1分ほどで除去できる。同社によると、潤滑皮膜コーティングは鉄やアルミの薄板ではすでに行われているが、チタンに用いるのは世界で初めて。
これまで需要家がチタン薄板をPHE向けに加工する場合、塩ビなどでできた潤滑フィルムを事前に貼り、加工後に剥がすか、プレス油を用いる。潤滑プレコートチタン板はフィルムを使う必要がなく、これまでより生産性の向上が期待できる。着脱に伴うコストや使用済みフィルムの廃棄処理も不要になる。
プレス油を使用する需要家も、油の使用量を減らせる。また同じ素材なら従来よりも約10%深く成形できる。板厚を約10%薄くすることが可能になり、需要家は素材使用量をこれまでより減らすことができる。一方で強度は約20%高まるので、PHEの流体速度を速くすることができ、製品の高性能化やコンパクト化が図れる。
もう一つの高伝熱チタン板は表面に数十ミクロンの高さの微細な突起を1平方センチ当たり数百個つけ、熱伝達を高めた新製品。
媒体沸騰型のPHEにこの製品を使用すると、熱伝達効率が10%以上向上するという。このため伝熱プレートとして使用するチタン板の枚数を減らすことができるほか、熱源として用いられる流体の使用量削減や、配管・ポンプなど設備の縮小を図ることが可能になる。設備全体をコンパクト化でき、省エネや省資源にも寄与できる。
潤滑プレコートチタン板は、純チタン薄板に厚さ約1ミクロンの潤滑皮膜をコーティングしたもの。潤滑皮膜は樹脂(レジン)にシリコンとワックスを配合したもので、需要家が所有する既存のアルカリ脱脂ラインに浸せば1分ほどで除去できる。同社によると、潤滑皮膜コーティングは鉄やアルミの薄板ではすでに行われているが、チタンに用いるのは世界で初めて。
これまで需要家がチタン薄板をPHE向けに加工する場合、塩ビなどでできた潤滑フィルムを事前に貼り、加工後に剥がすか、プレス油を用いる。潤滑プレコートチタン板はフィルムを使う必要がなく、これまでより生産性の向上が期待できる。着脱に伴うコストや使用済みフィルムの廃棄処理も不要になる。
プレス油を使用する需要家も、油の使用量を減らせる。また同じ素材なら従来よりも約10%深く成形できる。板厚を約10%薄くすることが可能になり、需要家は素材使用量をこれまでより減らすことができる。一方で強度は約20%高まるので、PHEの流体速度を速くすることができ、製品の高性能化やコンパクト化が図れる。
もう一つの高伝熱チタン板は表面に数十ミクロンの高さの微細な突起を1平方センチ当たり数百個つけ、熱伝達を高めた新製品。
媒体沸騰型のPHEにこの製品を使用すると、熱伝達効率が10%以上向上するという。このため伝熱プレートとして使用するチタン板の枚数を減らすことができるほか、熱源として用いられる流体の使用量削減や、配管・ポンプなど設備の縮小を図ることが可能になる。設備全体をコンパクト化でき、省エネや省資源にも寄与できる。
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