2015年12月7日

OECD鉄鋼委ハイレベル会合、過剰能力削減議題 来年前半に開催

 経済協力開発機構(OECD)鉄鋼委員会は鉄鋼分野の過剰生産能力削減に向けて、ハイレベル会合を来年前半に開く。中国の成長減速で世界的に鉄鋼需要が伸び悩み、2015年は6年ぶりに減少する見通しのなか、日米欧をはじめ主要国は過剰能力の悪影響に危機感を強めている。鉄鋼委で能力増に対する政府系の金融支援に警鐘を鳴らすなどしてきたが、高官級協議に格上げして対応する。ただし、先週の会合には中国が参加しておらず、中国が参加するかどうか決まっていない。中国を含めて鉄鋼生産主要国が参加し、実効性ある対応に踏み切れるかが焦点になる。

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