2016年4月21日

15年度全国粗鋼、2年連続減1億418万トン 国際市場混乱 生産調整が長期化

 日本鉄鋼連盟が20日発表した2015年度の全国粗鋼生産量は前年度比5・2%減の1億418万トンで2年連続の前年度割れとなった。消費税増税や環境規制などの駆け込み需要の反動減、鋼材在庫適正化のための生産調整が長期化。原油安によるエネルギー関連需要の減少、中国の過剰生産・輸出による国際市場の混乱なども響き、リーマン・ショック後の09年度(9645万トン)以来の低水準にとどまった。3月単月の生産は前年同月比6・8%減の865万トンで19カ月連続減となった。

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