鉄鋼・非鉄上業界の将来展望を探るための3テーマのうちの1つとなるものだが、高橋氏は、鉄鋼材料は鋼と炭素の合金で、鋼中の炭素が温度によって動き、結晶構造が変化するという特性を持つため、加熱・冷却で強度・特性を変えることができると指摘。そのうえで「ナノレベルで特性を制御し、キロメートルで造り込む」新日鉄住金の取り組みとして明石海峡大橋で使われているワイヤーケーブル(世界最高強度の4000MPa〈メガパスカル〉)を実現するとともに、組織成分のセメンタイトをシリコンの濃度を変化させて熱に強いミクロ組織に組成)や、1990年当時の440MPaから2015年時には1200MPa(1・2GPa)まで強度を上げた自動車向けの高強度骨格構造材ハイテン、強度とアレスト・靱性を両立させながら性能特性を引き上げている造船や大型構造物向け鋼材、火力発電の効率化に向け研究開発が進む先進超々臨界圧発電用ボイラ(700度、35MPa級)などを具体的に説明した。




















