2018年9月7日

台風21号被害 設備など確認・対応策検討

台風21号直撃による被災・操業影響を受けた関西地区のコイルセンターは、6日にかけて引き続き設備や在庫の確認、対応策の検討が行われた。

大阪市内では南西部・西部の大阪市大正区、此花区などに工場が立地している。大正区のあるコイルセンターでは、入出荷口のシャッターが複数破損し、一部工場棟の屋根も壊れた。5日午前は停電の影響で、設備も一部停止したという。

大阪府堺市のコイルセンターは構内や設備の確認後、5日午後から操業を再開した。工場の外壁やシャッターの一部破損は見られるものの、通常操業を行っている。堺市の別のコイルセンターも特段の被害はなく、設備稼働に問題はないという。

一方で、屋根破損から雨が入り込み設備の水濡れが発生し、全部または一部ラインを休止している工場も出ている。屋根補修を含む高所作業や電気設備は外部の専門業者が必要となるが、広範囲で全産業にわたる今回の台風被害のため、復旧に時間を要する場合もある。

滋賀県、奈良県、三重県など内陸に位置する拠点もあり、全容は不明だが、全く被害のなかった企業は少ないとみられる。特に大阪・兵庫・和歌山の湾岸地域で暴風や高潮による被害が出ているようだ。

母材コイルや製品在庫の確認、倉庫スペース内での製品の移動作業を進めている会社も多い。週末の関西地方は再び雨の予報で、建物の破損部分などから工場内の設備や製品への二次被害を防ぐための準備を急いでいる。

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