2023年4月20日

H形鋼ときわ会在庫微増 需要後ずれは一過性か

 日本製鉄によると形鋼扱い流通で構成する「ときわ会」のH形鋼の3月末在庫量は前月比0・1%増の19万6000トンとなった。微増ながら5カ月連続増。ただ在庫率は出庫増を受けて同0・39ポイント減の2・6カ月にダウンした。稼働日数が増えたが、日当たり出庫は2・9%下げた。在庫は東京、名古屋が増加したものの、大阪が減少、全国水準は前月より100トン増とわずかながら増えた。換算鉄骨量は2月単月は前月比増だが22年度累計は前年同期より26万トン、6%減となった。建設計画のズレ込みで大規模S造の着工ペースが鈍化したが、本年度以降の需要は底堅く、一過性とみている。中規模S造は順調だが、小規模S造も資材高で鈍化傾向にある。