ＪＦＥ 事業益2900億円予想 24年3月期 「質への転換」進める

ＪＦＥホールディングスは8日、2024年3月期の連結事業利益（ＩＦＲＳ）について2900億円と前期から542億円、2割強改善する予想を発表した。鋼材販売価格の改善や製造体制の構造改革による「量から質への転換」を進める。23年3月期の同利益は需要回復の遅れや高炉改修の影響などで粗鋼生産が減り、2358億4100万円と前期比43・4％減少したが、今期は改革の進展で鉄鋼トン当たり利益を9000円に引き上げ、中期経営計画最終年の24年度に鉄鋼事業の実力の利益目標を2600億円以上に上方修正し、現計画から300億円の上積みを狙う。