日本製鉄 自由鍛造品集約 30年度に山陽特殊製鋼に生産移管 大阪地区の競争力強化

　日本製鉄と完全子会社の山陽特殊製鋼は5日、検討を進めていた日鉄の関西製鉄所大阪地区で製造する製鋼製品、自由鍛造製品の山陽特への生産集約の具体策を決定したと発表した。2030年度上期中をめどに特殊溶解設備や横プレスなど自由鍛造設備を山陽特の本社工場に移設し、インゴット（鋼塊）、プラスチック成型用金型、圧延ロールなどの生産を集約。関西製鉄所大阪地区のコスト競争力強化とグループ全体での製造実力向上を図る。