中国1―6月鋼材輸出 亜鉛めっき18％増 内需低迷

【上海支局】中国の最大輸出品種の亜鉛めっき鋼板の1―6月期の輸出量は773万トンと前年同期比17・6％増加した。中国の国内需要が低迷し、一方で鉄鋼メーカーはコロナ禍で低下した収益を取り戻そうと生産を増やしており、余剰の鋼材が海外に流れ出ている。とりわけ鋼板類が多く、次いで多い中厚広幅帯鋼は481万トンと52・3％増えた。下期も内需の大幅な回復は不動産など期待しにくく、高生産の中、国内で吸収しきれない鋼材が海外に向かう状況は続きそうだ。