2025年11月21日
10月初旬から上昇が続いてきた鉄スクラップ相場は踊り場に入ったもよう。為替の円安が影響して東京製鉄は20日から全拠点のH2相当品種の鉄スクラップ買値をトン当たり500円上げ、北海道、北信越、中四国、九州などの電炉メーカーは追随して買値を上げたが、関東と関西を中心に様子見する動きも広がった。直近2カ月で相場が4000円弱上がり、一部で天井感が漂っている。鋼材需要が停滞し、需要家の集荷コストが利益を圧迫していることが背景にある。ただ円相場の下落が続けば円建ての輸出価格は上昇し続けるため、国内電炉が対抗して買値をさらに上げる可能性も残っている。



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