2016年3月29日

本紙上期流通調査、需要、市況とも横ばい 輸入材価格下げ止まり

 2016年度上期の鋼材市場について流通各社では15年度下期と比べ、需要、市況とも横ばいとみていることが分かった。需給も均衡予測が最も多い。中国鉄鋼市場で価格反転に動いていることで、輸入材の安値攻勢が落ち着き、国内市況も底を打つと判断しているようだ。本紙流通取材班が3月下旬まで関東、関西地区で実施した鋼材流通100社を対象としたアンケートによると、需要は「横ばい」が70%と過半を占め、市況も「横ばい」が60%に達した。中国などからの輸入材価格も「横ばい」が42%と最も多かったほか「上昇」が38%に上り、過剰能力問題から市場かく乱要因となっていた中国材など輸入材価格も下げ止まり、上向くと予測している。一方で自動車メーカーの支給材価格引き下げの影響は8割が「ある」と回答、懸念が広がっている。







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