2016年5月23日

NSKニシダ、「なら仏像館」にアルミ意匠パネル 研磨模様で立体感

 金属建材加工のエヌ・エス・ケーニシダ工業(本社=大阪市西成区、西田康夫社長)は、このほど奈良国立博物館(奈良市)でリニューアルオープンした「なら仏像館」にアルミ意匠パネル「アルミストーン」が採用された。内外装などに約200平方メートルが使われ、一枚ずつの模様が異なる自然で豊かな表情を作り上げた。

 4月29日に開館した「なら仏像館」は、1894年(明治27年)に建築された奈良国立博物館の旧本館であり、明治中期の欧風建築として重要文化財にも指定されている。2010年に「なら仏像館」と改称して国宝を含む約100体の仏像を常時陳列しており、一昨年9月から大規模な改修を行っていた。

「アルミストーン」はそのエントランス壁面、内装壁、天井パネルなどに採用された。チタングレー色のアルマイト加工パネルに、ランダムな研磨模様を施すことによって立体感を出したが、本案件では模様をさらに密集してパターンを工夫。金属パネルでありながら陰影が豊かで、石を切り出したような自然な質感を実現した。貸ロッカーの扉にも採用され、博物館全体の雰囲気を壊さないデザインとなっている。







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