2010年10月4日

岡谷熱処理工業、プレス金型熱処理時のゆがみ極小化技術開発

 金属熱処理メーカーの岡谷熱処理工業(本社=長野県岡谷市)はこのほど、プレス金型の熱処理時に生じるゆがみを抑制する新技術を開発した。熱処理後の金型のゆがみを従来の30分の1ミリ以下に抑えられ、研磨コストの小寸化、熱処理後の工程の軽減に寄与する。

 従来、ゆがんだ金型の補正作業にはA4版サイズでは半日から2日を要していたが、新技術により数分程度に短縮できるという。国内で付加価値を高めたい金型メーカーなどからの受注を見込む。今後はさらに精度を高め100分の1ミリ以下を目標値に設定する。

 プレス金型は強度を確保するために通常、熱処理(焼き入れ)を施すが、その際、強度が数倍に高まるとともに、熱によってゆがみが生じる。そのゆがみをいかに小さくするかは熱処理技術にとっては永遠のテーマともいわれてきた。岡熱はそのゆがみを0・03ミリ以内まで極小化できる技術を開発した。









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