注射針となる金属を砥石研磨した後、今回開発した装置でプラズマ処理し、先端を細く尖らせる。原子レベルで制御でき、肉眼では見えない細かな作業を行うことが可能なプラズマの性質を利用して、加工面に突起(バリ)を作らずに、針先を鋭くすることに成功した。注射時の痛みは皮膚表面1平方センチ当たり100―200個存在する痛点に針先が当たることで起きる。このため注射針の直径を小さくすることで、痛点に当たる確率を下げる方法などが模索されてきた。
ただ針を細くしすぎれば折れる危険性が高まるほか、均一に細くすると針内部を薬液が流れにくくなるなどの課題があった。また三菱マテリアルによると、これまでの電解研磨によって針の先端を鋭利化する方法では形状の変更に限界があり、痛みの軽減という点からは、十分な効果が得にくかった。




















