2013年10月24日

ハイパーイメージング分光装置 JFEテクノリサーチ発売 鋼材のサビ進行測定可能

JFEテクノリサーチ(影近博社長)は23日、ハンディタイプのハイパーイメージング分光装置=写真=を開発し、11月から販売を開始すると発表した。分光データを2次元(面)で採取できるハンディータイプ装置の開発は初めて。価格は1台当たり500万円弱で、年間10台の販売を目指す。老朽化インフラ整備が進むとみられる中、持ち運びが可能というメリットを生かし、橋梁など鋼材のさび進行状況や、コンクリート劣化の状態などを、現場にてスペクトル測定ができるため、ニーズが高まるとみられる。

今回開発したハイパーイメージング分光装置は、ノート型コンピュータに接続できるカメラを使用することで、装置を小型・軽量化し、可搬型を実現。測定対象の近くまで持ち込んで、ハイパースペクトルデータを採取することが可能となる。

ハンディータイプの利点を生かし、植物の葉や幹の2次元スペクトルを生殖場所で傷つけずに測定できる。また人体を測定する場合、測定時間が短いなど被験者の負担を軽減する。小型UAV(ラジコンヘリコプターなど無人飛行物体)では、機体への負荷が軽減できる―などメリットが多い。

測定の自由度が高いことから、農業や林業、環境などの分野での植生の測定、医療や美容などの分野での人体の測定、衛生や品質管理などの分野での食品の測定など、幅広い分野で応用展開を計画している。

同装置は、30日から東京ビッグサイトで開催される「インフラ検査・維持管理展」で展示する予定。







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