2011年3月28日

復旧需要が本格化 資材安定供給には課題

 東日本大震災は、巨大地震発生から3週目に入り、被災地で災害廃棄物の除去や仮設住宅の発注が始まるなど復旧作業が本格化してきた。東北自動車道など陸上輸送網も回復しつつあり、被災地への鋼材、鉄鋼製品の供給要請が高まってくる見通しだ。一方で東京電力福島第1原子力発電所停止による電力不足などの影響が鉄鋼業界にも広がり、復旧資材の安定供給に向けた生産・物流面の課題が浮上してきた。

 被害が大きかった東北の新日本製鉄釜石製鉄所、JFE条鋼仙台製造所、東北スチールは操業停止が続いている。

 関東の鉄鋼メーカーは設備復旧が進んだものの、東電の計画停電による電力制限の影響が広がっている。新日鉄君津、JFEスチール東日本、住友金属工業鹿島の3製鉄所ともに高炉の送風を再開したが発電・節電協力を前提とした生産・出荷を徹底。







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