流通3団体経産省ヒア 4―6月需要見通し 分野、鋼種で濃淡鮮明

全国鉄鋼販売業連合会、全国コイルセンター工業組合、全国厚板シヤリング工業組合の鉄鋼流通3団体は25日までに経済産業省ヒアリングを行い、2021年度第1四半期（21年4―6月期）の需要見通しを報告した。自動車はトヨタの生産が第1四半期75万台と前年度第4四半期より減少するものの、自動車メーカーは総じて順調な生産水準を堅調するとみている。造船は手持ち工事の落ち込みで減退、21年度の造船用厚板需要は前年度比20―30％減の200万―230万トンと見通した。建・産機は建機を除き低位傾向と分析する。建設は大幅な落ち込みはなく、鉄骨需要は本年度並みの400万トンとし、橋梁は21年度後半の回復で同6％増の18万トンとみている。