2023年5月11日

日本製鉄 実力ベース事業益 前期最高7340億円 今期は8000億円以上予想

 日本製鉄は10日、2023年3月期(IFRS)の連結事業利益が前期比2・3%減の9164億円となった一方、在庫評価差を除く実力ベースの事業利益は7340億円、純利益も6940億円とそれぞれ過去最高を更新した。国内鋼材需要が低迷し、原料含め海外一般市況分野におけるスプレッドの改善が見込めない厳しい事業環境の中、東アジアの鉄鋼メーカー大手と比較して相対的に強固な収益基盤を構築した。23年度見通しは事業利益で6500億円、純利益は3700億円とそれぞれ減益を予想するが、実力ベースでの事業利益は過去最高となる8000億円以上を見込む。

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