――MRAIとは。
「2011年にささやかな規模でムンバイで設立したMRAIは、現在では1800社を超える有力企業が加盟し、2万5000を超える小規模事業からなる広範なネットワークを有する強力な全国組織へと成長を遂げた。当初は金属リサイクル企業のみを対象としていたが、現在では樹脂やガラスなどあらゆる素材をリサイクルする企業が参加し、インド最大のリサイクル産業の組織としてさまざまな役割を果たしている」
――どのような活動を行っているのか。
「設立以来、インドのリサイクル・エコシステムの形成で極めて重要な役割を果たしてきたと自負している。分散していた業者のネットワークをまとめ、国の経済構造の一部となり、政策主導型の組織へと移行していった。インドではリサイクル産業はもはや戦略的に不可欠なものになっており、政府と業界の橋渡しを協会として推進し、インドのマテリアルリサイクル業界の活性化を目指している」
――日本とインドの連携の重要性については。
「インドは世界トップレベルの経済大国へと成長を加速させており、原材料、特に金属の需要が急速に増加している。この成長は製造業の拡大や都市の拡張、環境に優しい産業構造への移行によって支えられている。こうした状況下で日本はインドにとって不可欠なパートナーとして浮上している。日本は高度なリサイクルシステムや精密な技術、そして高純度の二次資源を豊富に有しており、インドが必要とする品質や効率、信頼を提供してくれる国だ」
――日本側のメリットは。
「インドからは、持続可能な原材料を求める巨大で成長著しい市場を提供することができる。両国の融合は単なる理論上の話ではなく、既に貿易の力学を再構築しつつある。25年だけでも日本の対インド金属輸出額は約6770億円に達する。日本はインドから、フェロアロイや二次金属製品を含む半製品を1兆円ほど輸入した。国際協力銀行はインドを世界の投資先として最も魅力的な国にランク付けし、日本は今後10年でインドへ官民合わせて最大10兆円投資することを約束している。両国はすでに重要なパートナーとしての位置を確立している」
――東京で初開催となる。
「これまでで最も意欲的で主導的な国際イベントとなる『第4回IBS2026』を東京で開催できることを大変光栄に思う。8月31日と9月1日の日程で、東京都内のウェスティン東京を会場に開催する。われわれが主催する国際ビジネスサミットは単なる対話の促進にとどまらず、インドと日本のリサイクル産業間の戦略的提携を積極的に構築する場になることを目指したい」
――どのような人たちが参加するのか。
「過去にバンコクとホーチミンで開催されたIBSでもそうだったが、IBS2026では政策立案者、投資家、業界リーダーが一堂に会し、具体的な成果を生み出すためのプラットフォームとして機能を果たしていく。また、ベトナムやマレーシア、韓国をはじめとするアジア各国からも多くの人が参加する予定だ」
――IBS2026への期待を。
「われわれはIBSの場を通じて直接的な関係性の構築を重視している。仲介者に頼るのではなく、意思決定者である企業のオーナーや創業者、技術専門家が一堂に会することで、即時の取引成立と長期的なパートナーシップ構築ができる。多くの日本の皆さまと会場でお会いできることを楽しみにしている。多くの方々にご来場いただきたい」
(服部 友裕)

















