2015年6月2日

新日鉄住金のチタン合金、本多フロンティア賞に輝く

 新日鉄住金は1日、独自開発したチタン合金が本多フロンティア賞を受賞したと発表した。「Super―TIX51AF」(スーパータイエックス51AF)や「Super―TIX10CU」などのチタン合金の開発に関し初受賞であり、基礎研究から実用化、市場開拓までの一貫した研究開発が評価された。

 今回受賞した「ユビキタス元素を活用した新チタン合金群の開発と市場創出」は、新日鉄住金が開発したチタン合金スーパータイエックスシリーズが対象。

 安価で汎用的な元素であるアルミ、鉄、酸素、銅などを活用し、従来のチタン合金の主な用途である航空機部品で多用されるバナジウム、モリブデンなど高価な希少元素を多量に添加した高強度チタン合金と同等以上の、高強度、高耐熱性、良加工性による生産性の向上を実現している。

 スーパータイエックスは、熱間加工性や切削加工性などに優れ、ユーザーの部品加工のしやすさだけでなく、新日鉄住金の既存設備を使用して、大量かつ安定的に製品を供給することが可能。

 純チタン並みの良成型加工性とより高い耐熱性が求められる自動車・二輪用マフラーへの適用や、高反発性および軽比重を生かしたゴルフクラブへの適用など、チタン市場の創出・拡大に貢献してきた。

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