日本製鉄 通期事業利益7400億円に 予想を上方修正

日本製鉄は1日、2024年3月期の連結事業利益予想を7400億円（前期9165億円）と前回予想比500億円上方修正したと発表した。マージンの改善やグループ会社の増益、在庫評価損縮小などで4―9月期の同利益が前回より大きく上振れした。在庫評価差等除く実力ベースの同利益の通期予想は8400億円と前回予想通りで過去最高を更新する見込み。国内外の低調な市場や原料価格上昇など厳しい環境が続き、粗鋼生産は低位にとどまるが生産設備構造改革によるコスト削減を進め、適正マージンを確保し、インド事業の拡大や子会社化した日鉄物産との連携強化など厚みを持った新たな事業構造への進化に取り組み、高収益を維持する。