中国、鋼板類高生産続く 粗鋼減産も条鋼中心 輸出増勢

【上海支局】中国の鋼板類の生産量が過去最高水準を維持している。9月の粗鋼生産は前年同月比6・1％減の7707万トンと3カ月連続減少したが、規格変更に伴い条鋼類の生産が減った。生産がさほど減らない鋼板類の輸出は9月に急増し過去最高を記録した本年3月にほぼ並んだ。1日当たりの粗鋼生産は8月をわずかに上回り、鉄鋼メーカーが9月末の政府の景気刺激策発表を受けて増産に傾きつつある。景気対策の効果が不透明な中、冬場の不需要期を迎え、さらに多くの鋼材が海外に向かいかねない情勢だ。