しかし、3月後半からのニッケル価格下落により、ニッケル系ステンレスの市中販売量は急減し、4月の全国ステンレスコイルセンター工業会統計ではニッケル系冷延品は前月比12・4%下落。一転して先安観がマーケットを支配した。
以降、荷動きは低迷。流通の収益は4、5、6月と月を追うごとに悪化した。メーカーも前期の経常赤字を引きずるように、4―6月の収益は一貫メーカー全社が赤字に陥った。医療向け、業務用厨房など、一部業界におけるステンレス需要は堅調に推移したが、一般建築向けは低迷し、ニッケル系もその影響を受けた。
「価格の独り歩き」に対しては、慎重な受注姿勢を保つ流通もあるが、期末となる9月には再び「局地戦から全体市況に波及する」(都内流通)と懸念する声が高まっている。





















