2011年7月6日

新日鉄と東邦チタ、直接鋳造チタンスラブ 世界初量産化

 新日本製鉄と東邦チタニウムは5日、東京・茅場町の鉄鋼会館で記者会見を開き、東邦チタの電子ビーム溶解(EB法)によって、世界で初めて直接鋳造チタンスラブ「DCスラブ」の量産化技術の共同開発に成功したと発表した。

 新日鉄はこれまで、東邦チタの真空アーク溶解(VAR法)によるインゴット供給を受け、それを名古屋製鉄所における分塊工程を経たスラブとして、広畑製鉄所で圧延工程にかけ、薄板などに製造していた。

 今回、東邦チタのブレークダウン工程(分塊圧延)の省略などによって、両社は(1)チタン薄板製造工期が2割程度短縮(2)中間在庫の圧縮(3)EB溶解法のスクラップロスによる歩留まり低下の回避――など製造工程メリットを得られるようだ。







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