2010年8月5日

オカグレート、コケ定着の鋼製グレーチング開発 CO2を吸収

 各種グレーチングを販売するオカグレート(本社=三重県桑名郡木曽岬町)は、次世代型の環境対策グレーチング「グリーンピット」の販売を開始する。鋼製グレーチングにコケを定着させることで、CO2削減効果を持たせるとともに景観性も向上させたことが最大の特長。

新製品・新技術 今回発売するグリーンピットは、鋼製グレーチングとスナゴケを組み合わせたハイブリッドグレーチング。表面の鋼板には濡れていても滑りにくい縞鋼板、模様鋼板、普通鋼板の3種をそろえ、パンチング孔形状を変更することも可能となっている。

 活用するスナゴケは、庭園にも利用される黄緑色の一般的な品種で、寒暑、乾燥に強い特性を持ち、CO2の吸収能力も高いことから、ヒートアイランド抑制、温暖化防止に寄与する上、水の浄化にも作用する。スナゴケのグレーチングへの定着には土も肥料も必要とせず、定着後も空気中の水分を取り込むため人手はかからない。また一定の生育レベルを維持し、グレーチングの吸水性も妨げることもない。

 社会的に環境問題への関心が急速に高まるなか、同社ではいち早く対応製品の開発に着手し、国内外の環境適応力の高い芝、コケを試験した。岡島伸明副社長は「足元の小さなことから地球環境を考えるための一提案として、機能性、安全性、意匠性を集約した」と話している。









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