2017年12月12日

新日鉄住金 店売り薄板、引受け削減継続 JFESも受注大幅調整

 新日鉄住金は薄板の店売り向けの引き受けカットを1月以降についても継続することを決めた。第3四半期(10―12月)に熱延黒皮・酸洗・冷延・亜鉛めっきの全品種で通常レベルから約50%の削減を実施しているが、自動車・建設・工作機械など内需の旺盛な活動が続いているため、輸出調整を継続した上でもなお対応が難しいと判断したもので、引き受け規模は第3四半期と同規模を見込む。ミル・品種によっては前期を超える受注調整になる可能性もあるとしている。また商社筋によると、JFEスチールも1―3月の店売り向けを中心に受注量の大幅調整に踏み切るようだ。すでに個別に交渉を始めており、削減幅は最大で50%水準に達する可能性もあるもよう。国内の大手高炉が相次いで店売り向けの調整を行うことになり、今後、需給タイト化に拍車が掛るのは必至で、準ひも付きなども含め市場全体に影響を及ぼす可能性が高い。







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