2019年5月15日

高炉4社 前3月期、収益回復に遅れ

 高炉メーカー4社の2019年3月期連結決算が14日出そろったが、日本製鉄(IFRS)は事業利益が前期比17%増の3369億円、JFEホールディングス(同)は6%増の2320億円といずれも小幅改善にとどまった。神戸製鋼所は経常利益が51%減の346億円、日鉄日新製鋼も88%減の22億円と大きく後退した。日本製鉄、JFEHDは主力の鉄鋼事業の設備トラブルによる減産が足を引っ張り、神戸製鋼、日鉄日新を含めて相次ぎ発生した大型自然災害、副原料・資材・物流費の上昇が響いた。20年3月期業績予想は不確定要素が多いとして3社が公表を見送ったが、鉄鉱石価格の上昇や副原料・資材・物流費等のコストアップを踏まえた鋼材価格の改善が持続的成長軌道に回帰するための最大の課題となる。







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