2020年2月10日

日本製鉄、生産設備構造対策を加速

 日本製鉄は7日、追加の生産設備構造対策を発表した。日鉄日新製鋼・呉製鉄所の鉄源(第1高炉、焼結、製鋼)を含めた全設備、和歌山製鉄所の第1高炉、名古屋製鉄所の厚板ラインなどを段階的に休止する。日本製鉄は過去50年間にさまざまな難局に直面し、高炉休止を伴う大合理化を実行してきたが、一貫製鉄所を閉鎖するのは初めて。2020年3月期は、約4900億円に上る減損損失を計上し、過去最大となる4400億円の最終赤字決算となる。ここまでして設備構造対策に踏み切る背景には、実質単独赤字が3年半にわたって続くという収益構造に加えて、アジアの鉄鋼需給構造不況、日本の鉄鋼生産設備構造不況に対する極めて強い危機感がある。







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