――金属業界の戦後史を振り返って、今の日本の非鉄製錬業に特に大きな影響や転換をもたらした出来事を挙げてほしい。
「需給の話から始めると、東京五輪の1964年には国内で376の非鉄金属鉱山が稼働していたが、今は主要鉱山としては菱刈(金鉱山)を残すのみ。資源の枯渇に加えて、貿易の自由化、プラザ合意後の急激な円高進行によって、多くが価格競争力を失い閉山した。製錬所のほうは、日本の経済成長に伴う地金の内需増大を賄うため、輸入鉱石への依存度を高めて、鉱山付属製錬所から臨海、大型の買鉱製錬所へと移り変わった」





















