2023年8月31日

中国鉄鋼市場、秋需が焦点 需給緩和 懸念広がる 不動産不況、製造業にも

【上海支局】「金九銀十」。年間最大の需要期の9―10月をこう表現する中国の秋の鉄鋼市場が「ゼロコロナ」政策が続いた前年以上に停滞する懸念が広がっている。不動産不況が長期化し、製造分野への影響が深まる可能性があり、先行指標としての熱延コイルの先物価格は政府の景気対策公表直後の8月初めをピークに1カ月弱でトン5000円ほど下落した。現物の鋼材市況が連動して下がり、鉄スクラップ価格もジリ安。鉄鋼企業は利益を得ようと生産を増やすが需給緩和と鋼材安を招き、秋需の色が鈍ければ鋼材輸出がなお増え、国際需給が緩みかねない情勢だ。





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