2013年2月15日

高炉4社、経常大幅減益 主力の鉄鋼事業悪化

 高炉メーカー4社の2012年4―12月期連結決算が14日出そろったが、新日鉄住金、JFEホールディングスの2社が大幅経常減益で、神戸製鋼所、日新製鋼ホールディングスの2社は経常赤字となった。アジアの供給過剰や円高などで国内外の鋼材市況が低迷し、主力の鉄鋼事業の収益が悪化した。通期は新日鉄住金が600億円(前期1430億万円)、JFEHDは450億円(529億円)とそれぞれ経常減益を予想。神戸製鋼は250億円の経常赤字(337億円の黒字)、日新製鋼HDも220億円の赤字となる見通し。14年3月期は、新政権の緊急経済対策、円高修正などによる内需拡大、輸出入条件の好転で鉄鋼事業環境は一部改善するが、アジアの需給構造問題は続くため、コスト競争力強化の速度差が収益を大きく左右することになりそうだ。







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