2016年4月1日

薄板3品在庫、3カ月ぶり減も高水準 国内向け 2月末417万トン

 2月末の国内向け薄板3品在庫(メーカー・問屋・全国コイルセンター工業組合の合計、速報値)は前月比2・3%、9万8000トン減の417万トンとなり、3カ月ぶりに減少した。例年、1月末から2月末に掛けては10万トン程度減少しており、そのパターンを踏襲した格好だが、愛知製鋼の爆発事故に伴うトヨタ自動車の6日間の生産停止、約2年ぶりに30万トンを超えた薄板輸入の入着増加などの不安定要因があっただけに、新日鉄住金では「在庫調整に向けてメーカーのスタンスが明確だった」(薄板企画部)と評した。ただ、「(在庫の)絶対値はまだ高い水準。慎重な生産姿勢を継続していく必要がある」(同)と強調した。

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