2016年6月8日

重工系造船4社、受注の機軸に大型種 エネ関連の輸送船育成 環境対応も強化

 ジャパン・マリンユナイテッド(JMU)、三菱重工業、三井造船、川崎重工業の重工系造船4社は、海運市場低迷の中でメガコンテナ船など大型船種の拡大やLNG船、LPG船などエネルギー関連の輸送船の育成、環境対応技術の強化を受注戦略の機軸に据える。船腹過剰の顕著なバラ積船に替わって新たな船種を拡充していくことで競争力を確保する。JMUは大型船への傾斜を強める一方、三菱重工は客船とフェリーを融合した「ロパックス」船型に注力。三造は省エネ船のほか中小型のガス船の受注を伸ばす。川重は水素サプライチェーンをにらんで2020年の水素運搬船の運航を目指している。

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