2025年5月13日

高炉粗鋼生産1割減予測 25年度6000万トン強、米関税が逆風

高炉3社の2025年度の単独粗鋼生産量は合計6000万トン強と前年から1割減る見通しだ。4年連続減少し、新型コロナ禍前の19年度を2割下回る。中国経済が低迷する上に米国の関税政策による自動車や建機・産機など需要産業への影響が懸念され、3社とも減少を予想する。米関税策の影響は需要産業の輸出や海外市場など広範囲に及ぶ可能性があり、市場の不確実性は高く、需要や粗鋼生産の動向はなお不透明な情勢だ。