2016年10月3日

住友化学、有機EL光源の照明オブジェ シャンデリアに採用

 住友化学はこのほど、同社の有機EL(エレクトロルミネッセンス)を光源に使用した照明オブジェが東京都稲城市の遊園地「よみうりランド」内にあるレストランのシャンデリアに採用されたと発表した。同社は2014年から有機ELを発売してきたが、本格的な受注は今回が初めて。今後、一般照明向けの供給も行い、20年に関連で1000億円の売り上げを目指す。 採用されたのは住化の有機ELを発光体として使用し、照明デザイナーの石井幹子氏がデザインしたシャンデリア「ジュエリージャルダン」。よみうりランド内のレストラン「グッディ」が改装するのを機に同店のシャンデリアとして設置。同店は10月8日にリニューアルオープンする。

 住化の有機ELは柔らかい色から鮮やかな色まで多様な色を実現できる。1枚のパネルの中で2色同時に発光することも可能で、図や写真などのグラフィック表現にも適用できる。高分子と呼ぶインク状のEL素材をガラスやフィルムに塗ってパネルにする技術によって低コストで製造できるのも特長。現在は愛媛県の工場で生産している。

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