2021年8月24日

需給・市況を診る/平鋼/王子製鉄 常務取締役/河野和夫氏/コスト構造変化 販価適正化が急務

――上期の国内需要見通しから。

 「上期の普通鋼平鋼国内需要は月間6万1000トンと、新型コロナウイルス感染症影響を大きく受けた前年同期に比べて5%、3000トン程度増える見通しだ。コロナ前の2019年度上期比では12%、8000トン前後の大幅減となり、依然厳しい状況下にあるものの、全般的に底堅く、徐々に回復へ向けた動きを見せている。当社の販売状況もマーケットと同様の動きを示し、産業向けは産業機械や建設機械を中心に堅調に推移している。建築向けは中・小規模物件を含めて引き合いが出始めており、下期には実需として現れるだろう」








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