2011年1月6日

原料炭供給懸念強まる 豪天候不順

 世界の原料炭需給で、供給懸念が強まっている。昨年末に豪州東部の原料炭主要産地を襲った豪雨で、主要山元が出荷を維持できないとして、年末までに相次いで不可抗力宣言を出した。雨は年末に降りやんだが、例年サイクロンが発生する1―3月に入って、被害が広がる恐れもある。

 日本の高炉大手は1カ月程度の在庫を確保しており、当面の生産に支障は出ない見込みだが、不測の事態に備えて、年末から米炭などの緊急手配に着手した。高炉大手は原料炭の供給障害が長期化した場合、鉄鋼生産への影響も否定できないとして、警戒を強めている。







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