2009年9月1日

鉛相場、1週間で2割急騰

 鉛のロンドン金属取引所(LME)相場が一段高となり、高値圏に張り付く見方が強まっている。中国陝西省の環境汚染に端を発した鉛製錬メーカーの相次ぐ強制操業停止により、相場は1週間余りで約18%急騰。2年前に豪州の鉛汚染問題が長引いて相場高騰を招いた例もあり、市中筋は「環境対策には時間がかかるので、2000ドルを上回る展開になるのでは」(大手製錬メーカー)と予想する。

 中国陝西省ではこのほど、年産10万トン級の製錬所で鉛排出汚染が発覚し、周辺地域の数百人の児童の血液中から基準値を超える鉛濃度が検出された。中国政府の指導で同製錬所は先月22日から生産を停止した。







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