2014年4月30日

普通鋼輸入、東ア余剰玉の流入続く

 財務省が発表した貿易統計によると、3月の普通鋼鋼材輸入量は前月比15・0%増の47万2797トンになり、5カ月連続して40万トンを上回った。厚板、熱延薄板類、電気鋼板、鋼管が単月として過去最高水準となり、相手国別でも韓国、台湾、中国がそろって増加した。特殊鋼についても30・9%増の11万4775トンと急増した。1ドル=100円を超える円安傾向は定着しているものの、供給過剰という構造問題を抱える東アジアの余剰玉が、自動車や建材の需要回復でミルロールがタイト化している日本に、押し流されてきている格好だ。韓国POSCOや現代製鉄、台湾CSCなどが為替影響などから対日販売に慎重になっているとの声もあるが、関係者はなお警戒感を緩めていない。







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