経産省の黒田局長は日本の国内総生産(GDP)の2割を占める製造業を維持発展させたい考えを示した。鉄、非鉄など金属産業はGDPの14%、従業者数の12%を占めるとし、革新鋼板や高効率モーターの開発のほか、環境調和型製鉄プロセス技術開発などを通じて支援してきたと説明。今後はマルチマテリアル化を進める需要家の視点で、素材の垣根を越えた新たな研究開発戦略を官民で検討し、プロジェクトに結び付けたい考えを示した。
新日鉄住金の宮坂副社長は明石海峡の高強度鋼線を例に、ナノレベルで特性を制御し、キロメートル単位で造り込む技術を紹介した。実用素材で200メガパスカル(MPa)から最大4000MPaまで20倍と幅広い強度特性を造り分ける鉄の特長を挙げた。素材だけでなく、部品までのトータルソリューションによって自動車軽量化などに寄与していると説明。鉄の理想強度は1万1000から2万MPaと言われ、素材として自由度の大きい鉄の魅力を訴えた。





















