2023年3月14日

TDK サマリウム―コバルト磁石の膜厚100ミクロンを開発

 TDKは小型希土類(レアアース)磁石において、これまで空白領域だった膜厚100ミクロン程度のサマリウム―コバルトマイクロ磁石を提案する。サマリウムを溶かした溶融塩にコバルト基材を投入することで、その周りにサマリウム―コバルト磁石を成膜して作る。従来の手法では難しかった膜厚の磁石とした。既に直径約1ミリのシャフト型の磁石を利用した直径1・5ミリの小型モーターを試作してマイクロ磁石を実証し、パートナー企業を探索している。シリコンウエハー上に電子回路などを作りこんだMEMSでの活用も見込む。担当者は「新用途を開拓し、数年以内の実用化を目指す」と話す。

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