機械部品製造時の材料ロスや使用エネルギーを低減する製法の一つに粉末冶金法があるが、この方法は金属粉を押し固めて製造するため、内部に微小孔ができやすく、溶製材から切削加工で製造する部品に比べて疲労特性が劣るという課題があった。このため、高い疲労性が求められる歯車などの動力伝達用部品への焼結合金の適用は、範囲が限定されていた。新開発の焼結合金製造技術は、材料粉末および成形、焼成条件の工夫により、1平方センチメートル当たり6―10トン程度の比較的低い成形圧力で、真密度比95%以上の高密度焼結体の製造を実現。独自の熱処理技術と組み合わせることで、1回プレス、1回焼成品で疲れ強さが従来比約2倍の300メガパスカル以上(最大応力値700メガパスカル)を達成した。これにより、歯車適用時に歯元の耐久性だけでなく、歯面の強さも従来比1・5倍の2ギガパスカルを確保している。




















