2013年7月4日

日軽金アクト、高強度7000系合金発売 用途開発を推進

日本軽金属グループの日軽金アクト(東京都品川区、清水幹雄社長)は3日、高強度7000系アルミニウム合金「NA700」を開発し、発売したと発表した。「NA700」は、アルミ合金の中で最高レベルの強度を持つアルミ―亜鉛―マグネシウム―銅系合金。高強度で軽量性を必要とする各種工作機械部品、航空機をはじめとする輸送機器部材、レジャー用品分野の開拓を図っていく。 熱処理材の引張強さは代表値として800メガパスカル級が得られており、超々ジュラルミンの呼称で知られる「7075」と比較して20―30%高く、延性はほぼ同等。同社が開発した粉末合金「メゾアライト」と同レベルの強度を確保し、延性も向上させた。 さらに、鋳造法と合金設計の改良により大径ビレットの製造を実現し、大型で自由度のある断面形状の押出が可能となった。 押出材の製造実績例として、丸棒が外径φ20―100ミリメートル、角棒で厚さ15―幅115ミリメートル。そのほか、切削性や鍛造加工性評価、および陽極酸化皮膜性が良好としている。 同社ではステンレスやチタン合金の代替素材として、すでにレジャー分野の一部で量産実績があり、広範囲なユーザーと性能評価・用途開発を推進。今後は日本軽金属グループ各社との連携で、アルミの特長を生かした高機能・高品質な製品を開発・提供し、多用なユーザーニーズに応えていく方針。







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