2010年3月30日

粗鋼需要2617万トン、製造業が減速 4―6月見通し

 経済産業省が29日発表した2010年度第1四半期(10年4―6月)鋼材需要見通しによると、鋼材需要量は2345万トン(前期比76万トン、3・1%減、前年同期比566万トン、31・8%増)、これに伴う出荷相当粗鋼需要量は2617万トン(同39万トン、1・5%減、同708万トン、37・1%増)と策定された。

 前期と比べ、輸出は中国などアジア向けを主体に高水準を続けるのに対し、内需は公共事業が縮小する建設分野が減少するほか、回復軌道をたどってきた製造業も決算期翌期のため自動車などが前期比微減と予測。鋼材需要、粗鋼とも前期を若干下回る。同省ではここへきて製造業の回復に勢いがなくなりつつあるほか、輸出比率が鋼材ベースで40%に達するなど輸出依存も強まっている点を指し、注視が必要とみている。

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